ファイナンシャル・プランナーの駒崎です。
企業の人材確保対策について情報提供いたします。
日本の人口構成が少子高齢化に伴い、「優秀な人材の確保」が企業の中長期的な課題となっています。
特に、中小企業では「採用氷河期」が到来しているとも言われており、人材確保に関する厳しい状況は、今後、ますます顕著になることが予想されています。
2017年1月31日に厚生労働省が発表した2016年平均の有効求人倍率は1.36倍です。
危機感に直面している大企業は、余裕のあるキャッシュフローを使って82.3%が人材確保のために新たな取り組みを実施しています。
しかし、資金的余裕のない小規模企業は59.7%しか人材確保の取り組みが出来ていないというデータがあります。
そのため、中小企業の人材確保の取り組みとしては、生命保険会社を使って無料で福利厚生制度を充実させるのが今のトレンドになっています。
ひとつ例を出しますと、B社の給与が5,000円低いのですが、福利厚生が充実しています。
A社 | B社 | |
給与 |
220,000円 |
215,000円 |
勤務時間 |
9:00~17:30 |
9:00~17:30 |
休日 |
週休2日制 | 週休2日制 |
給与 | 昇給/年1回 |
昇給/年1回 |
福利厚生 | 社会保障・労働保険完備 |
社会保障・労働保険完備、見舞金・弔慰金規定、社員向け優待・割引、財産形成支援、健康支援制度 |
実は、赤字の部分が生命保険に加入するだけで無料で活用出来る部分です。
求人情報としては、どちらの企業が魅力なのでしょうか。
企業などが生命保険に加入するだけで、ESソリューションサービス※という従業員向けの福利厚生パッケージを無料で使用することが出来るのです。
具体的なサービスとしては以下の3つです。
★人事・労務サービス・・・経営者向けに「助成金チェック」「就業規則チェック」「メンタルヘルスケアチェック」など社会保険労務士のアドバイスを受けることが出来るサービス。
★健康支援サービス・・・従業員の電話メンタル相談サービスやマイドクターサービスなどのサービス。
★クラブオンサービス・・・宿泊やレジャー、レストランなどの割引を全国の施設で使えるサービス。
生命保険に加入されている経営者の皆さまには、こういったサービスの活用をお勧めいたします。
今の時代、中小企業は福利厚生にお金をかけるのではなく、福利厚生サービスを出している生命保険を活用して無料で福利厚生サービスを活用できる時代です。
将来の人材確保や事業拡大の参考になればと思います。