住宅ローンを返済している方は、1度は気になったことがあるのではないでしょうか。
ご夫婦で意見が分かれることもしばしばあるかと思います。
繰上返済したら、月々の返済が少なくなるから得だよ。
繰上返済したら、支払総額が減るから得だよ。
繰上返済したら、手元の資金がなくなるから得しないんじゃない?
答えが出ずに、何もしないままかもしれませんので、
ひとつの判断軸をお伝えしたいと思います。
<250万円の使い道>
前提条件:住宅ローン残高1847万円 金利0.875% 残16年間
①期間短縮型の繰上返済
約250万円支払うと、28回分早く完済できる
完済後、返済していた額を当初完済期間まで貯蓄したら288万円貯まる
②返済額軽減型の繰上返済
250万円支払うと、年間167,000円分の返済が減る
完済するまで軽減額を貯蓄したら268万円貯まる
③年利3.0%の1年満期債券で運用
250万円投資すると、年間59,764円の利払い(20.315%税引後)がある
ローンが完済するまで利払いを貯蓄したら956,224円貯金できる
元本も毎年250万円償還した
①②の計算には、金利や返済額の変動、貯蓄の利息は含めていません。
繰上返済後も団体信用生命保険の支払い無しと仮定しています。
<比較結果>
この条件で判断した場合、16年後の貯蓄額が1番多いのは③です。
①288万円
②268万円
③345.6万円
年利0.3%の定期預金の場合は、約259.5万円です。
選択する資産運用の商品によっては、また違った結果になりますし、住宅ローンの残高や適用金利によっても結果は異なります。
まずは、シミュレーションしてみてはいかがでしょうか。