株高と円安の本質?

2014年のマーケットを振り返ると、米$円は105円台から119円台へ14円(13%)も円安に進み、日経平均株価は、15,908円から 17,450円へ(9.7%)近く上昇しました。

日経平均の動きだけを見ると「株が結構上がりましたので、投資した人は正解だった。」と言う事になるのかもしれませんが、実際はそう単純ではありません。

これは、将来の生活を考える上で、知っておいていただきたい為替のことです。

為替が13%も円安になりました。

年初に1$のものが105円で買えたのに、年末には119円も出さないと買えなくなったわけです。
つまり、「お金」そのものの価値が安くなったということなのです。

実際に、2015年は日用品の値上がりが相次いで発表されています。
食用油、インスタント食品、冷凍食品、トイレットペーパー、文房具、ウイスキーなど、ニュースを見ていると、10%前後の値上げが見込まれるものが多いようです。

例えば、株式投資で、100万円を110万円に増やしたとしても、1年前に100万円で買えたものが、110万円するのであれば、実際の生活として考えれば、増えていないのと一緒です。

そして、銀行預金しかしていなくて、100万円のままだった人は1年前と比較すると90万円分の商品しか買えなくなったわけですから、実質的には、10万円分損してしまった事になります。

見方を変えて、アメリカ人が日経平均株価指数に投資をしていたら、どうなったでしょうか?

こういうときに便利な指標が、「ドル建て日経平均」です。

2014年初めのドル建て日経平均は152$でしたが、年末のドル建て日経平均株価は146$と値下がりしていました。

http://www.marketnewsline.com/apps/market/quotes?lang=ja&r=12m&c=1010&t=large&more=&with=vma&t=large

(過去12ヶ月チャート)

つまり、アメリカの投資家にとっては、昨年の日経平均株価指数への投資はマイナスだったと言うことです。

日本の投資家とは、だいぶ印象が変わってしまいます。
これが、為替の変動リスクですが、日本の「円」と言う通貨自体の価値が毀損していることを知っていただくことと、ドル建ての価格を意識するということを覚えていただければと思います。

今後、インフレが定着するかどうかは分かりませんが、何らかの対策を長期の視点で考えていく必要があるのではないでしょうか。

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